高卒認定試験の合格に必要な勉強時間はどれくらい?|実際の体験と記録をもとに解説

高卒認定試験の合格に必要な勉強時間はどれくらい?
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「高卒認定試験の合格には、どれくらいの勉強時間が必要なんだろう?」

高認試験の受験を予定する多くの方が抱く疑問ではないでしょうか。
しかし、一般的な資格勉強とは異なり、高認試験はさまざまな背景を持つ方々が受験します。当然、ベースとなる学力もさまざまですので、一概に「何時間」とは言えないのが実情です。

とはいえ、目安の時間がわからないと勉強時間を確保するのも難しいですよね。
30代で中学レベルの復習からスタートして全科目受験をした筆者の体験談を一般的な目安の時間を照らし合わせて、現実的なラインを解説していきます。

目次

一般的な目安は?

高等学校卒業程度認定試験の一般的な勉強時間の目安は、150〜400時間と言われています。
この数字の根拠はなんなのかというと、四谷学院やユーキャンなどが開いている通信講座を目安にした数字で、公的機関(文科省など)が算出したデータは存在しないのだそうです。

例えば、四谷学園は目安を以下のように定めているようです。

四谷学院の標準学習期間は、4ヶ月です。(中略)全科目受験を目指す場合、平日に1日4~5時間の学習が目安としましょう。

四谷学院高認コース|高認合格までどのくらい?合格までのスケジュール

1ヶ月のうち平日は21日とするのが一般的ですので、21×4で84日。84日×4〜5時間で、336〜420時間となります。
一般的な目安の上限と、おおむね合致します。
四谷学院では学習すべきポイントを絞ってテキストやカリキュラムを組み上げているということですので、独学の場合はもっと時間がかかる可能性もあります。

筆者の体験談

先に結論:220時間くらいでした。

なんというか、「まあ、そんなところでしょうね」という感じですね。面白くない数字ですみません。

前述の通り、筆者は30代で中学レベルの復習からスタートして、高認試験合格に必要な全科目(8科目)全てを勉強しました。
高校に入ってすぐに中退し、それ以降いっさい勉強をしていませんので、私より勉強時間が少なく済む方も大勢いらっしゃるでしょう。

時間を記録しながら勉強していたので、せっかくですので、なるべく正確な時間をまとめてみます。

科目時間数
国語20.7時間
数学58.7時間
英語86.2時間
歴史16.6時間
地理6.7時間
公共11.7時間
理科と人間生活8.7時間
生物基礎8.2時間
合計217.5時間
学習時間記録アプリ「集中」のスクリーンショット。

「集中」というアプリを使っていました。(他の機会に紹介しますが、めっちゃおすすめです

11月初旬の試験に向けて、8月から勉強をスタートしました。期間で言うと、大体3ヶ月くらいとなります。

※11月〜12月にかけて簿記の勉強をしていたため、勉強時間の合計が150時間くらいズレています。ご了承ください。

当初は「中学〜高校の範囲くらい楽勝でしょ!」という謎の自信があったのですが、そもそも勉強のやり方すらわからなくなっており、思ったように進められないことにイライラしてしまったりもしました。

最初に英語と数学の復習から着手したのですが、これらの勉強時間数が特に多いことからも、勉強方法の効率化を考えることの大切さがわかります。勉強に慣れてから着手した科目は、1科目10〜20時間ほどで終えられています。

もっと短縮できたな、というポイント

国語の体言、用言、活用(“らる・らる・らるる・らるれ・られよ”、とか、そういうやつです)を覚えようとしたのは完全に無駄でした。
試験には一切出てこなかったですし、過去問を辿っても出題された痕跡がありませんでした。
もともと、こういう暗記モノがすごく苦手なので、なおさら無駄にした感があります。

歴史も、年号を暗記することに囚われてしまって、全体の流れを捉えることを疎かにしていたのがもったいなかったです。
年号は覚えるに越したことはないのですが、要所要所の年号をしっかりと覚えて、あとは歴史の流れを覚えることを重視していればなんとかなります。「16世紀には何がありましたか?」など、そんなレベルで意外となんとかなります。

時間をかけて良かったこと

英語と数学は中学レベルのテキストと問題集を使って復習をスタートしたのですが、これは間違いなく正解でした。
単に中学レベルからの復習が必要だったというだけではなく、英語も数学も反復練習が必要な科目だからです。他の科目は暗記をしたり、仕組みを覚えたりすれば良いですが、この二つだけは色々な問題を解かないと身につかないんですよね。

そういう意味では国語も反復練習が必要な科目ですが、英語や数学と違って、中学卒業をしてから文章を読んだことがないという方は相当稀だと思いますので、あんまり心配しなくて良いでしょう。
ただし、古文、漢文は反復です。特別な苦手意識があれば、問題集を別途追加で取り寄せるなどしても良いでしょう。

やらなくて後悔していること

絶対に、先に過去問を解いてから勉強をスタートしたほうがいいです。
これはどの教科にも共通して言えることです。

過去問を先に解くという方法は、「現時点の自分の学力を推し量ることができる「試験で求められるレベル(理解の深さ)を先に知ることができる」という二つの点で非常に効果的です。

実は、筆者はこの情報を学習スタート前に知っていたのですが、「過去問を先にやったらもったいなくないか?」という貧乏性と、「わざわざ悪い点数を取りたくない」という謎のプライドが邪魔をして、参考書を一周するまで過去問に手をつけませんでした。

結果、出題される確率が低いところに無駄な時間をかけてしまったり、効率な覚え方に気づくのが遅れたりしました。
先に過去問からスタートするやり方で始めていれば、間違いなく時間短縮ができたと思っています。

まとめ

高卒認定試験に合格するために必要な勉強時間数は、一般的な目安では150〜400時間。
30代かつ勉強から遠ざかっていた筆者の場合は約220時間でした。

ブランクがある方々は、「勉強に慣れること」「勉強のやり方を思い出すこと」に時間をかけるつもりでスケジュールを組まれると良いのではないかと思います。

以上、参考になりましたら幸いです。

高卒認定試験の合格に必要な勉強時間はどれくらい?

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